保安規程で規定される定期点検は、月次点検と年次点検に大別されます。
月次点検とは月単位で実施される定期点検であり設備の内容、容量の大小、発電機の有無や監視装置による状態監視の有無等によっては月2回や隔月ごと。3ヶ月ごとに行われるものです。
年次点検とは月次点検との意味と同様、年単位で実施されるもので設備内容によっては2年ごと3年ごとに行われるものもあります。
月次点検 | |
①問診 外部委託においては日ごろから電気機器を使用している従事者及び設置者に、日常巡視等に異常等なかったか否か問診を行い異常があった場合は専門家としての観点から点検を行うとともに、問診で得た情報を月次点検に活用します。 ②外観点検 主として目視により設備の状態を確認するものであり電気工作物の異音、損傷、汚損の有無等の確認を行います。 ③測定 指示計器及び測定器により設備の状態を確認するものであり主として電圧や電流を測定し値の適否や過負荷等を確認します。またB種接地工事の接地線に流れる漏洩電流を測定し、低圧回路の絶縁状態を確認する。高圧機器本体及び接続部の温度測定等により過熱の有無を確認します。 |
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点検例:電圧測定 | 点検例:電流測定 |
点検例:各種測定のスマート化 | |
絶縁監視システム例:設備の遠隔監視システム |
年次点検 | |
年次点検は、主として停電により設備を停止状態にして点検を実施するものです。 ①外観点検 年次点検における外観点検内容は本質的に月次点検と同様ですが、年次点検では運転状態において点検が困難な設備を主体 に実施します。電気機械器具の端子部・接続部等の異常、碍子やブッシング等の汚損・亀裂の有無等を確認し汚損箇所には 必ず清掃を実施します。 ②ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含有する絶縁油を使用する電気工作物等の確認 ③測定・試験 測定器により設備の状態を確認するものです。 ・接地抵抗測定 ・絶縁抵抗測定 ・保護継電器・遮断器試験 ・その他必要に応じた測定・試験 |
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点検例:受電柱 地絡方向継電器試験 |
①予防保全点検業務 | |
①高圧ケーブル絶縁耐力試験(交流・直流) | |
試験例:高圧ケーブル直流絶縁耐力試験 | 試験例:高圧ケーブル交流絶縁耐力試験 |
②高圧ケーブル絶縁診断 | |
試験例:高圧ケーブル絶縁診断 直流漏れ電流試験 |
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